そんなワケでGWを利用して奥秩父の「甲武信ヶ岳」を登って参りました!
「こぶしがたけ」と読むんですが、妙に響きがカッコいい山です。
麓にある西沢渓谷には何回か行ってるので登山口の前は何度も通ってるんですけども、
日帰りは困難な山なので、タイミング見ていつかやっつけなくてはと思ってたんですよ。

07:53 立川駅発 特急あずさ3号
08:53 塩山駅着
2362円
GWなので特急の席を確保するのは大変なんですが、
一ヶ月前から予約しておいたので余裕です。嘘です。ギリでした。

塩山駅から西沢渓谷行きのバスへ乗車。
1時間ほどかかるので座って行きたいところ。
まあGWとはいえ、恐らく不人気であろう甲武信ヶ岳を選んだのが幸いして、
余裕で座れましたが。途中の乾徳山へ行くグループと西沢渓谷が目的のグループがほとんど。

西沢渓谷でバス停を降りると不動小屋というドライブインというか茶屋の横。
自家製のよもぎ餅が名物で店先で朝から売ってます。
餅には尿意を抑える効果があると言われてるので登山にはぴったりな行動食。2つ買っておきました。

バス停から10分ほど歩くとトイレのある広場に到着。
ここが最終トイレ。一応、登山口脇の閉鎖された西沢山荘脇にも仮説トイレありますが、
使えるか微妙なのでここで済ましておいた方が無難。

西沢山荘の脇に甲武信ヶ岳への登山口があります。
手前にもう1つ登山口があるんですが、そっちは道が荒れ気味なのでスルー。

西沢山荘のからの徳ちゃん新道は、往復9時間半のロングコース。
下山後にはせっかくなので、西沢渓谷も回る予定。2200登って降りて、25km歩く超ハードな山行。

最初はゆるやかな道なんですが登り始めると急登になってきます。
足元が、妙にフカフカして獣道に入り込んでしまった時のような感触で、
なるほど、あまり登る人がいないんだなという感じがします。

心地よい風の中、新緑の緑を歩くのは気持ちのいいもんです。
荷物は重いですがまだまだ元気なのでこの辺りはまだ余裕でした。
、

急登を登り終えると広い道にでますが細かい間隔でピンクリボンがあるので迷う心配は少ないかと。
まだ木々の葉が少ないので明るくて非常に気持ちのいい道です。
多少荒れてることを覚悟してたので、思ったよりぜんぜんいい道で驚き。

このルートだとシャクナゲのトンネルがあるのですが、時期がまだ早いのでところどころ咲いてる程度でした。
天城山なんかよりもよっぽど範囲が広いので咲いてる時期ならこっちのが見応えありそう。

新道分岐の手前は、岩場の急登と痩せ尾根なのでちょっと注意。
まあゆっくりいけば問題ないです。

新道分岐のところが少し広くなってるので休憩できるかなと思ってたんですが思ったより狭い…
まあ腰掛けるのにちょうどいい石もあるのでここで休憩。ここから先は全部急登ですし。

苔や岩が多くなってきていい雰囲気。
ただ倒木も多くて歩きづらいかも。

開けたところにでると相当風が強い時があるのか木々がめちゃくちゃ倒れてるポイントが。
この辺りはちょっと見晴らしがよくて富士山まで見通せます。

ここから上の標高2200付近からは残雪がだいぶ出てきました。
二日前に降雪があったワリには少ないのが幸いでしたが。
持ってきたチェーンスパイク付けて先に進みます。

突き当りまで行くと破風山と甲武信ヶ岳方面への分岐に突き当ります。
この辺りは木々が結構茂ってるので日陰になってるせいで雪もたっぷり。

木賊山まで道のりまでの間に、鶏冠山への分岐がありますが、
危険な山なので地図にはルートは記載されてないですし道らしい道も見えません。

途中の木賊山(とくさやま)は標識はありますが木々で囲まれてて眺望はないですが、
ベンチがあるので休憩はできます。ただここまで来ると山小屋までもうちょいなんですが。
ただ、登ってくるのにエネルギー使うのかお腹へって仕方ないので、持ってきた携帯食で休憩。
少し進むと開けた場所に出て、剃り込みのようなガレ場の甲武信ヶ岳が見えます。
ここから一旦、ザレた斜面を下ってから甲武信ヶ岳へ登り返します。

木賊山から20分ほどで甲武信小屋に到着。
昔ながらの丸太を組んだだけの、ザ・山小屋って感じの山小屋。
今日はここで一泊なんですが、頂上まで往復40分程度なので、
荷物置いてとりあえず頂上へ行ってみることに。

頂上は狭いですが見晴らしが良くて100名山のうち、43座が見渡せます。
ただ、日が傾いて風も強くなってきたので寒い!

写真撮ったらそそくさと甲武信小屋まで戻ったらもう食事の時間。
甲武信小屋の名物の辛いカレーで夕食。

ただ、GWで山小屋ほぼ満員なせいなのか、ご飯のお代り不可の一杯だけとは…
大盛りにしてもらったんですが、消費したカロリーとは全然釣り合わないよ!!
後で後悔したんですが、消灯前に売店でカップメンなり軽食を買っておくんだった…
夜中にお腹減って寝れなくなってしまった。

日が暮れていよいよ気温が下がってマイナス1度。
カラダにエネルギーも足りないので寒くて仕方ないので早々に布団にくるまってました。

ただ、お腹が減りすぎて寝られないので夜中に起き出して1階に降りて持ってきた携帯食でしのぐハメに。
カラダにカロリー入れたおかげで体温も上がってきてようやく少し眠れました。

翌朝は4時半起床。気温はマイナス5度。めっちゃ寒い。
そして案の定、朝食も少ない!ご飯にお新香、海苔と茶碗蒸し、味噌汁。タンパク質が足りない!

山小屋を出て再度、山頂へ。
まだ気温が上がってないのにと強風でとんでもない寒さ!
眺めはいいんですが、とても長くはいられないので早々に撤退。

山小屋まで戻った後にそのまま下山開始。
昨日来た道を戻るわけですが、後は下るだけ、とはいかず木賊山にまず登り返します。

木賊山の辺りはまだ雪が残ってますが、昨日よりもだいぶ減っていますな。
気温も下がっているので、残った雪も表面が凍ってガチガチ。

途中で登ってくる人達に訪ねて見ると、倒木の多いゾーンから下は雪がないようなので、
スパイクも外してスピードアップ。西沢渓谷を回るためにも少しでも時間稼ぎたいところ。

新道分岐まで戻ってきたところで一旦休憩。
とにかく腹が減って力が出ないので残しておいたドーナツでとりあえずカロリー補充。

甲武信小屋では朝に500mlのお湯を100円でボトルに入れてくれるのでありがたい。
足腰の疲労もあるんですが、とにかくカロリーが足りない。

ここからは下り一辺倒なので足場がいいところへペースを上げて先を急ぎます。
流石に1日経ったくらいでは、シャクナゲの花は咲いてませんでしたが、
途中で野生のシカに遭遇。人馴れしてるのか多少近づいてもまったく逃げる様子がない。

先を急いだかいもあって10:30には登山口へ戻ってこれましたが、
お腹が減りすぎてフラフラなので一旦、不動小屋まで戻ってお蕎麦でカロリー補充。

温かいものお蕎麦でカロリーと塩分を補給できて少し元気でたので、
西沢渓谷を一周してみることに。過去2回はどっちも秋口だったので、
この季節に回るのは初めてだし、崩落してた七ツ釜五段の滝の道も復旧したそうですし。

西沢渓谷は一周のコースタイムは約5時間ほどですが、
後半は平らな林道を下るだけなので急げばだいぶ短縮できます。
GWなので、結構人はいますが、混雑ってほどじゃないので気持ちよく歩けました。

前半の渓谷部分は道のせまい渓流沿いの岩場の道なので、
滑り落ちないように気おつけないと危険ですが。急流なので落ちたらジ・エンドですわ。
道が復旧したおかげで以前は見られなかった、七ツ釜五段の滝がベストアングルで見れました!
なによりあのクソみたいな迂回路を歩かなくて済んだのがホントにありがたい…

折り返し地点の黒金山登山口の前に休憩ベンチとトイレがあるのでここで一旦休憩。
最後に残ってたチョコバーでわずかにカロリーを補給して戻りのエネルギーをなんとか補給。

折り返し地点からバス停まではペースを上げて飛ばせば1時間ちょいで戻ってこれます。
なんとか14:40のバスに間に合ったので、これから温泉行ってゆっくりするには十分な時間が確保できましたな。

塩山駅まで戻ってから次の電車まで少し余裕あったので、新しくできてたワインとアイスのお店で、
シャインマスカット味のアイスなど。ただあんまりブドウっぽい味しないので少し物足りない感じ。

塩山からとなりの勝沼ぶどう郷駅へ移動。
塩山にも温泉はあるんですが駅から結構離れているうえに宿に併設で日帰りは難しいので、
こっちへ移動した方が良い温泉入れます。
駅前からは少し離れてるんですが、向かいの丘の上に見えるのが温泉もある「ぶどうの丘」です。

駅の出入り口に何故か「アサルトリリィ」の展示がされているんですが、
甲州市ってアサルトリリィのゆかりの地だったんですな…展示物もすっかり色褪せていますが、
ソシャゲの方は2025年現在、まだサービス提供中らしいです。知らんかった。

駅前から送迎バスもあるんですが電車ついてすぐ出てしまうのでトイレ寄ってる間に行ってしまった様子。
まあ歩いても20分もかからないので徒歩で向かうことに。丘に登る道がちょっとしんどいですが。
とりあえず食堂でラーメンを頂く。塩分がカラダに染み渡る…

温泉でゆっくりした後に併設のワインカーヴへ。
数日前にTVアニメ「mono」で登場したのですが、2000円で自由にワインの試飲ができる施設。
ただ、温泉でゆっくりし過ぎたのですでに終了。コイン式の高級ワインの試飲で我慢。
まあ、元からそんなにワイン飲む方じゃないのでこれでも十分満足できましたが(笑

駅に戻る頃にはすっかり日が暮れてました。
幸い、帰りの電車では座って帰れたのですが、流石に今回は疲れすぎましたな。
数日は疲れが後を引きそう。
今回も作成しました。てまぬい動画。
こっちを撮るのに夢中になっててレポート用の写真がおろそかになってしまいがちな今日のこのごろ。
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