■大菩薩嶺 2024年07月13日



 そんなワケで大菩薩嶺に登ってきました!
 ホントは連休だし泊りがけでどっか行きたかったんですが、
 天気が雨模様だったので、なんとか下山までは持ちそうな今日、近郊でそこそ標高あるここへ。

  

 06:26 西国分寺
 07:06 高尾
 08:03 甲斐大和
 1342円

 前回と同じく甲斐大和駅からアクセス。
 毎度思いますが「武田家終焉」推しってどういう心境なんだ。

  

 登山口のある上日川峠行きのバスは以前は駅を出てすぐ左のバス停から出ていたのですが、
 いまは駅の裏手のロータリーから出発になっているのでご注意を。まあ前を通るので気がついて止まってくれるかもですが。

 50分ほどで上日川峠に着きますが出だしから曲がりくねった登道を延々と行くので、
 乗り心地は最悪…なにか捕まってないと座ってても体が横に振れて大変です。

  

 上日川峠のバス停の時点で標高1580m、標高だけなら丹沢山よりも高い。
 バスを降りてすぐ前にロッヂ長兵衛があり、ここで準備していきましょう。
 周回して戻ってくる場合は、バスが来るまで食事して待ってたりもできるので良いロケーション。
 トイレは少し離れた場所に公衆トイレがあります。

  

 ロッヂの入口におにぎりありマスと張り紙があって気になって買ってみました。
 2個入で400円、具は梅干し。持ってきたカップ麺だけでは心もとなかったので助かる。

  

 今回は大菩薩峠へ登ってから稜線を歩いて大菩薩嶺へ、
 そして丸川峠へ降りて、大菩薩の湯へと行った感じのルート。コースタイムだと5時間半くらいかな。
 名前は厳ついけど2000m級の山の中では一番ちょろくて見晴らしもいいと思ってます大菩薩。
 ただ、丸川峠を経て大菩薩の湯まで行く場合、いきなり標高差が1200m以上も発生するのでご注意を。結構足にきます。

 すぐ裏手の登山口からスタートなんですが、並行して舗装道が上まで続いてるんですよな。
 舗装道は上にある福ちゃん荘までの荷運び用の道ですが行き着く先は同じ。

  

 前日の雨で足元が若干ぬかるんでたので舗装道行ったほうがいい気もしましたが、
 ここはあえて山道の方を…ずっと右手に舗装道見えてるのがなんとも言えない気分ですが。

 20分ほどで福ちゃん荘へ。
 お風呂もある山小屋でここで前泊って選択肢もあるんですが、まあそこまで長い道のりでもないんで、
 いまのところそういう選択肢になったことないんですよな。

  

 ここから右回りと左回りでルートが別れます。
 周回して戻るなら左手の唐松尾根を登って左回りで戻ってくるのが一般的なルート。
 今回は、丸川峠方面に降りるので、右手に行って右回りで登る感じです。

  

 右手へ進んだ場合、ほぼ平坦な砂利道を暫く進みますが廃業した山小屋が点在しています。
 なんでも小説「大菩薩峠」を執筆した作家が泊まって執筆してた庵なんかもあるそうですがいまは廃墟のようになってて物悲しい雰囲気。

  

 勝緑荘のあたりから本格的な登りになりますが、このルートは介山荘の荷運び用の車が登る用でもあるので、
 ずっと砂利道の緩やかな道でサクサク登れてしまいます。ちなみに反対の唐松尾根の方だと傾斜がキツイ上に日差しが当たる道なので少ししんどいかも。

  

 福ちゃん荘から50分ほどで大菩薩峠手前の介山荘が見えてきます。
 この辺りは鹿が多く生息していて、介山荘の手前の林でも結構な数がのんびり草を食んでました。
 鹿せんべいは残念ながら持ってませんでしたので近づくと逃げられましたが、山に生息してる野生の鹿は害獣なんで餌やりはNGだしね。

  

 介山荘は大菩薩峠のすぐ脇で営業してる山小屋。
 トイレもありますし軽食もやってるので非常にありがたい。
 宿泊する場合は、もちろん予約がいりますが天気が良いと夜景や雲海なんかも楽しめるそうなので一度泊まってみたくはあります。

  

 介山荘のすぐ裏手が大菩薩峠です。
 山頂の大菩薩嶺は眺望がまったくないのでこっちの写真のがよく見ますな。
 土曜日ですが、まだ時間が早いのでそれほど人いなくて快適。

  

 ここから楽しい稜線歩き。
 関東近郊でそこそこ標高ある稜線歩きを気軽に楽しめるとしたらやっぱここになるんですかねえ。
 まあ、この日は雲が厚くてなんも見えませんでしたが、快晴だと大菩薩湖の向こうに富士山も見えるそうで。
 下界は気温30度近くありますが、気温20度でそこそこ風もあるので実に快適。

  

 大菩薩嶺へ向けて稜線を進んで行くと10分ほどで見えてくるのが賽ノ河原。
 一旦下ったところに石がゴロゴロしたエリアがあるんですがここに避難小屋が。

  

 この辺りから雷岩あたりまでの眺めは最高ですな。
 こういうそこそこ長さがあって眺めの良い稜線はアクセスが大変なんですけど、大菩薩は行きやすいので最高。

  

 雷岩の手前あたりでまたも鹿に遭遇。
 一心不乱に草を食んでますが、あまり多いせいでシカの食害による下層植生の消失なんで問題もあるし困ったもんです。

  

 雷岩までくると、唐松尾根から登ってきた人たちと合流。
 ここで休憩する人が多いので結構混んでますな。少し離れたところで持ってきたカップ麺とおにぎりでエネルギー補給。
 休憩したら移動開始。まずは大菩薩嶺山頂へ。

  

 雷岩から大菩薩嶺山頂方面へ入るといきなり樹林帯になって雰囲気が変わります。
 ここらあたりも鹿が多く生息しているようで人を恐れない子鹿が登山者を集めて撮影会みたいになってました。

  

 10分ほどで大菩薩嶺の山頂。ご覧の通り眺望がまったくないのですが一応ここが山頂。
 とりあえず標識だけ写真に撮って下山開始。今日は下山のほうが道のりが長いのです。

  

 ここから丸川峠までは1時間ほどです整ったがゆるい下りを行く感じで、
 湿気が多いのか苔むしたコメツガの林を延々行くいい雰囲気の道です。

  

 こっちがわに来る登山者もあまり多くないので静かに歩けて実に良い感じ。
 ラッパ状のキノコはウスタケ。めっちゃ毒キノコなので食べられません。

  

 暫く行くと登山道が崩落してる地点に差しかかりますがすぐ上を行く迂回ルートがあるので問題なし。
 崩落地点も気をつければ行けるかな?と思ったけど反対側から見たら結構崩れてるのでやめといたほうがいいですな。

  

 ここから暫く進むと丸川峠へ到達。
 峠ってなってますが開けた草原地帯になってます。
 気持ちの良い眺めなんですけど、植生から熊が出てきそうでちょっと怖い感じしますな。

  

 丸川峠には丸川荘という山小屋があるんですがこの日も営業してる様子はナシ。
 なんかコーヒーが美味しいみたいな話しを聞いたので土曜日ならやってるかなとちょっと期待したんですが。
 予約が入ってないとやってないんですかねえ。ちなみに外のトイレは有料で利用可能。

  

 横の広場が休憩地になってるのですがここで数人の登山者と遭遇。
 4人のうち二人は登って行き、残りの二人は同じ方向へ下山していきましたが、
 下山する二人が結構な健脚なおばちゃん二人で全然追いつかなかったなあ…
 どうもこっち方面に下山する人は健脚者ばっかりなのか、ヤマレコの平均コースタイムも異様に早いんですよな。

  

 ここから本格的な下山が開始。
 1時間ほどの下りで標高を800m近く下げるので絶対おかしいです。
 道幅も狭くなり、大きな石が妙に足元遮るので非常にあるきづらい…
 斜面側の落差も大きいので滑落や転倒には充分注意を。集中力を切らさずに行く必要がありますな。

  

 ところどころザレた砂地のような急斜面もあるので非常に神経を使います。
 みそぎ沢まで降りてしまえば林道なのですが、舗装された道がバリバリに割れてるので、
 やっぱり歩行には注意が必要。途中の橋は崩落してるので川の浅瀬を行く必要がありますし。

  

 駐車場まで到達したら後は道路を歩いて下るだけ。
 大菩薩峠登山口バス停の前には茶屋があるのでここで休憩できます。

  

 ここで出してる梅ジュースが妙に美味いのでオススメ。
 持ち帰り用の販売はやってないのが非常の残念。絶対売れると思うんですけどねえ。
 ここからバスに乗って帰る人も多いですが、少し歩いて大菩薩の湯へ。

  

 車道を歩いて5分ほどで大菩薩の湯へ到着。
 前回もここに来たんですが本当は裂石温泉の方にも行ってみたいんですよなあ。
 残念ながらいまは日帰り温泉やってないので宿泊しないと入れないので断念。
 天気がもう少しはっきりしてるタイミングで予約入られれば泊まってみたい…

  

 ちなみに大菩薩の湯でも標高800mほどあるので、町並みはまだはるか下に見えます。
 この大菩薩の湯の前からも駅までのバスが出てるので温泉でゆっくりしてからバスで帰る寸法です。
 市営なので料金もリーズナブル。ありがたい。
 しかし入口の郵便受けの猫の写真が妙に威圧感あるな…

  

 というか前回もやらかしたんですが、バスの時刻表を写真に撮っておきながら、
 次のバスの時間をチェックするの忘れてしまい、ゆっくりしすぎた結果、
 お風呂から出たら5時台はバスがなくて次のバスが2時間後、という…
 まあ午睡してたらいい時間になったのでまったく問題ありませんでしたが。

 やはり大菩薩はアクセスも容易で登りも楽なので良いとこですな。初心者にもオススメ。
 また機会があれば是非登りたい。次こそは裂石温泉に宿泊するつもりで計画建てておきますかねえ。








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