そんなワケで、武甲山に登ってきました。
ルートは前と同じ、横瀬駅から出発して武甲山に表参道から登って、
反対側の橋立参道を降りて、浦山口駅へ向かう感じ。
総距離で16kmありますが車道、林道歩きが随分長いので山道部分はそんなでもないかも。
ただ、1000m登って1000m下るので結構しんどいです。
06:14 池袋
07:38 横瀬
1364円
西武線の横瀬駅がスタート地点。
駅からでっかく武甲山の異様な山様が見えますが有名な石灰岩の大鉱床で、
いまも休まずセメントの原料を産出しています。
登山口まで駅から向かうワケですが最寄りにバス停などがないので徒歩で1時間半の車道歩きか、
自家用車またはタクシーでアクセスする他ないんですなコレが。
途中、正面に武甲山を見ながら歩きますが、見えてる一番上まで登って反対側へ降りることを考えると、ちょっと怯みますな。
スカイツリーの2倍の高さがあるワケですしな…
一応、炎天下を避けるために早めの出発をしたんですが天気が良くてすでに暑い…
とぼとぼ歩く横をタクシーに乗った登山者達がどんどん追い抜いていきます。
ちなみに横瀬駅から登山口まではタクシーだと3000円くらいだそうで。
途中、石灰岩を加工してる工場地帯を抜けていきますが、土曜日の早朝にもかかわらず絶賛稼働中。
ひっきりなしに石灰岩を乗せた大型トラックが走り抜けていくのであまりいい気持ちはしないですな。
土日は工場休みだろうとか思ってたんですがそんなことはなかったようで。
工場マニアならこのあたりの配管むき出しの工場とかなにかくるものあったりするんだろうか…
ちなみに途中のトイレが登山者に開放されてます。水道も使えそう。
なんの設備かわかりませんが巨大なシリンダーがゆっくり回転している前を通り抜けていくと、
ようやっと工場地帯も終了、林道に入っていきます。
トラックは来なくなりましたが、休日ともなると登山者を乗せた車が結構通りますな。
林道を暫く進むと左手の林の中に小さな祠が設置されているのですが、
ここが延命水という水場。ちゃんとしてるのでワリとそのまま飲めそうな感じ。
とりあえず500ml分だけ組んでおいて予備の水として確保。
ここから10分ほどで、登山口のある一の鳥居に到着。
車で来たであろうたくさんの登山者が登る準備している姿が。
ちなみに俺以外には歩いてアクセスしてくる人には遭遇しませんでした…すでに汗だくですええ。
以前に来たときは仮説トイレしか無かったんですが、いまは立派な環境トイレが建てられていますので、
ここでトイレは済ましておきましょう。山頂までは他にトイレもないですし、山頂のトイレはあまり綺麗とは言い難いので。
ところで事前情報でも把握していたのですが、浦山口駅方面へ下山する登山道の一部が崩落しているそうで、
一部通行止めになってるそうなんですが、トイレの掲示板には「浦山口には下山できません」と記載が。
他の登山者も戸惑ってましたけど、実際には迂回路もあるので特に問題なく下山は可能です。
ただ崩落部分が大きいので、状況は変化するかもしれないので登山前に直近の状況はチェックしたほうがいいですな。
トイレの脇を抜けて登山スタート。
山頂までは2時間ちょいなので、下手すると車道歩きのが長いかもしれない…
一の鳥居を抜けて歩き出してすぐカフェの建物がありますが営業が土日祝日の12時からなので、
今回もやってるとこは見られなかった…ピストンでここに戻ってくる場合にはありがたい存在かもですな。
表参道のルートには1丁目からはじまる石碑が頻繁に立ってるんですが頂上手前が52丁目。
なんか後半のほうが設置されている間隔広い気がするんですが、等間隔なんだろうか一応。
道はかなり整備されていて足元もしっかりしてるので歩きやすいです。
序盤はかなりゆるゆるした登りですが、2つ目の水場である不動滝のあたりから傾斜がキツくなって、
ほぼ直登で1000m登っていきます。
ちなにに不動滝にはペットボトルが大量に置かれていて山頂のトイレ用の水の荷揚げが、
自主的に協力できるようになってます。前回はペットボトルがまったく残ってなかったんですが、
今回は大量にあったので2リットル分をザックにくくって登ることに。夏に向けての訓練だしね今回。
不動滝を過ぎたところにある橋は一度に一人までの注意書きが。
しっかりした橋だし手前の仮説のパイプの橋のほうが頼りない感じしましたが、まあ注意して一人づつ渡ることに。
ここを過ぎると御嶽神社の石碑があって本格的な登りがはじまります。
やっぱり秩父の山中にも熊はいるようで真新しい痕跡が。
休日で人多いので忘れてましたが一応、熊鈴を取り出して装着して進むことに。
武甲山はあまり休憩できるポイントがないんですが、
中間地点の大杉の広場には申し訳程度のベンチ代わりの丸太があるのでここで休憩。
気温は20度ほどなんですが湿度が90%近くあるせいでかいた汗がまったく乾かずウェアがびしょびしょ。
止まってると急に冷えてくるのが非常にやっかい。
武甲山は急登が続くので、自分のペースで適度に休憩入れるようにしないとバテますな。
ここをすぎると大きな石がゴロゴロしたエリアになってちょっと歩きづらくなってきます。
登りきって広場に出ると山頂直下の御嶽神社。
ここにトイレがありますがあんまり手入れされてないのでせいぜい小さい方に使うくらいかなあ。
ちなみに担いてきた水を下ろせるのはもう少し上。
少し登った先にある御嶽神社の社の裏手に、水を入れるマンホールがあります。
ピストンで戻るなら空になったペットボトルを元の場所に返すんですが、
このまま反対側へ降りるので、設置されてるかごに入れておくことに。
神社の裏手から続く道を上っていくと山頂になりますが少し手前に謎の扉が。
どうもここを開けて降りると、採石場のエリアに出るようで。あの削れてる部分に出れるのかな…?
もちろん厳重に施錠されていて登山者は立入禁止ですが、きっと大変な眺めでしょうなもし出られたら。
フェンスに区切られた狭い道を登っていくと山頂。
狭いですが展望台になっていて秩父の町並みが見渡せます。独立峰なので非常に眺めがいいです。
頂上は狭いので神社の前の広場で休憩し、持ってきたカップ麺でエネルギー補給。
日が高くなってきたせいか、セミやカエルなどがやたら騒々しく鳴きはじめて落ち着かないですが。
お昼前に下山開始。
問題の浦山口方面へ降りるわけですが、ちょど浦山口方面から登ってきた人がいたので訪ねてみると、
通行止めになってるがフェンスまたいで問題なく通れるとのこと。
フェンスをまたいでってのは気になりますが実際登って来てるわけだしいけるだろうということで行ってみることに。
ちなみにこんあ感じで採石場の発破に関する注意書きがありますが、
特に予告なく、ドーンという感じで採石場の方から爆発音が何回か響いてたので、ちょっとびっくりしました。
浦山口方面への道は表参道と違って道幅が狭く、しかもザレ気味の滑り安い道なので、充分注意が必要。
場所によっては結構高度感ある斜面もあるので。
というか、歩いてると上から死んだセミがボトッと落ちてきて暑すぎやろ!!
と思いいましたが、単に寿命だったのかも。まだ6月ですけども。
浦山口方面への登山道は道幅が狭くザレた斜面なので、
転倒、滑落には注意が必要。場所によっては結構高度感ある斜面もあるし。
長者屋敷の頭までくると斜面が緩やかになってきます。
分岐から水場のある道へ分岐しますが、道が崩落してるそうなのでスルー。
じくざぐに下山道を降りて出会いまでくると川沿いの道になります。
ここまでくると登山道はほぼ終わりであとは林道の砂利道。
林道の途中で問題の崩落地点が。一応柵がありますけど行こうと思えばまたいでいけます。
一応ロープが張られてて人ひとりが歩ける程度の道幅は確保されてますが、
たぶん崩落部分がいつ崩れるかわからないので通行禁止なのかも。ブルーシートで覆われててどんな状態か見えませんが。
迂回路が川の下に向かって続いてるんですがもし崩落したら迂回路もあぶないってことで通行禁止なのかな…?
いずれにしても、通行する場合は自己責任でって感じですな。
御嶽神社の鳥居までくると林道終点までもう少し。
川沿いの長い直線を歩いていくと、橋立鍾乳洞のある広場に出ます。
ここは石龍山橋立堂がなかなか圧巻。
巨大な石壁の元にあるお堂がなかなか趣があります。
お堂には馬頭観音が祀られているので、宝塚記念でブローザホーンの勝利祈願。
レースはじまって急に雨降ってきて道悪の鬼のブローザホーンの有利になったのはもしかしてご利益があったのか…?
ここには、お蕎麦屋さんとカフェがあるんですが、ここのカフェがめちゃくちゃオシャレ。
登山で汗だくのおっさんが入るにはためらわれるほどに。
とはいえここが目的の一つでもあったのでそのオサレなカフェ「JURIN's GEO」に方に。
アイスコーヒーやパフェ、アイスサンドなど、色々頼んでしまった。
アイスサンドがめちゃくちゃ美味しくて好きなんですが、
この暑さだとあっというまに溶けはじめてしまって困りますな。
コーヒーのかき氷は上のほう食べた後にコーヒーを注ぐとカフェオレになるという逸品。
見栄えもするし楽しい。そして美味しい。
前回きたときは大雨の後で鍾乳洞が水没して見学できなかったので今回は見学してみることに。
入場料200円なのはいいんですが、中にはまったく説明書きや解説がないので、せまい洞窟を反対側に抜けるだけ、
のような感じでちょっと拍子抜け…鍾乳洞詳しくないとありがたみがわからない…
さてそろそろ帰りますかね…と思って最寄りの浦山口駅に来たのですがここで問題が。
なんと電車がまったくない…次の電車が2時間後…だと…
平日は1時間に1本あるけど土日のほうが本数が少ないとは油断した。
焦って調べてみると鍾乳洞近くのバス停にちょうど西武秩父行きのバスがくるとわかって焦ってトンボ帰り。
なんとか間に合ったんですが…バスというかバンだこれ!いいけど!!
西武秩父駅に戻った後、いつもの祭の湯にも飽きたのでタクシーで「武甲温泉」へ。
片道1300円だったかな。土曜日だったのでさすがに混んでましたが、祭の湯よりはマシな混雑。
ただ客層がたまたまなのか背中がカラフルな人とか、しつけのなってないキッズが多かったのは辟易。
武甲温泉から徒歩10分ほどでスタート地点の横瀬駅に到着。
これにてミッションコンプリート。
なんなら武甲温泉に一泊するかも検討してたんですが、食事処がショボかったので、
宿泊は見送ったのは正解かな…温泉は単純硫黄温泉でなかなか良いお湯でした。
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