そんなワケで、天城山に登ってまいりました。
伊豆半島にある百名山の一つで、アクセスもよく登りやすい山なんですが、
これまできっかけがなくて今回初挑戦。
05:20 東京駅発 JR東海道本線
07:07 熱海着
07:23 熱海発 JR伊東線
07:49 伊東着
料金 2310円
今回はいつも通り電車移動。同行者もいない気楽な一人旅です。
ゴールデンウィークまっただ中なので新幹線は席が取れず、鈍行で伊東を目指すことに。
登山口へ行ける一番早いバスの時間にあわせるとこんな感じになります。
伊東駅の駅前のバスターミナルから、天城高原ゴルフコース行きのバスへ。
休日ですし天城山行く人多いのか、バスの運転手さんが天城山へ行く人はこのバスでーすって呼び込みしてるのでわかりやすい。
ぎゅうぎゅうの混雑ってことはないですが流石に座ることはできなかったので到着までの1時間立ちっぱなし。
天城山手前から急勾配の道をぐいんぐいんカーブそしながら登っていくのでちょっと酔いそうだった…
「天城山縦走登山口」バス停で下車、すぐ前に登山口がありますが併設の広い駐車場にトイレあるので、
用を足してから上着を脱いだり準備運動して登山開始。
目指すは縦走ルートのゴールになる天城峠です。およそ16.5km、標準コースタイム7時間半くらいの長い道のり。
出だしから最初の分岐の四辻までの20分くらいはほとんどアップダウンのない平坦な道ですが、
石がゴロゴロしてるのでちょっと歩きずらいかも。多くの登山者が歩くのえぐれてるところも多いです。
四辻をすぎて万二郎岳へ登りにさしかかるまでは涸れ沢のような石だらけの道なんですが、
無意味に開けてるところが多くて道迷いしやすいので注意。木に目印になる黄色い腕章みたいのが下げられてるので、
見落とさないように注意して進みましょう。足元悪いので下ばっかり見てると見落としますな。
というか実際見落として関係ない方向の林に1回入り込んでしまってちょっと時間ロスしました。失敗。
ようやっと本格的な登りがはじまるワケですが道がえぐれまくってるし、
昔設置されたであろう階段の丸太は崩壊してるしで歩きづらいことこの上ない…
登山者の多い低山はこういうとこ多いですよな…苦手だわあ。
四辻から40分ちょいで万二郎岳へ到着。
もう一つのピークの万三郎の方は眺望ないので、今回の登山で眺めがいいのはここだけ。
東伊豆の方が見渡せますが山の稜線沿いに風力発電の風車が回ってる様子がなかなか趣があって良いです。
あのプロペラを見ると、マクロスプラスの1シーンをいつも連想してしまう俺でした。
ここからしばらく尾根を歩いて万三郎岳を目指しますがずっと樹林帯なのであまり眺望はないです。
ただ、この日は5月にも関わらず気温が30度行く予報だったので、日陰になってかえって助かったかも。
適度に風もあってすごく気持ちよく歩けて快適。
馬の背の地点で右手の方が少し開けているので、登ってきた方のゴルフコースなんかが見渡す。
途中で名物の「アセビのトンネル」がありますが、時期を外していてただ気が低く覆い茂ってるポイントでしかない…
しかも気温が上がって羽虫が飛び始めたので、姿勢を低くすると虫にたかられて難儀しますな。なんてこった。
天城山は時期によって羽虫が大量にわいて難儀する山と聞いてたので、帽子につける虫除けネットも持参してたのですが、
幸いなことに虫が多かったのはここだけだったので使わずに済みましたが。
万三郎岳の手前で一旦下るのですがここも道が酷い。
ハシゴを使うポイントがあるので降りるときには注意を。
石楠立までくるとまたガッと登り返して万三郎岳を目指します。
根っこだらけだけどそれほど急勾配でもないのでそれほど苦労はしないかと。
石楠立から30分ほどで万三郎岳へ到着。
ここは先述の通り眺望がないので一息ついてすぐ出発。
周回して元の登山口へ戻るコースもありますが縦走する八丁池方面へ。
万三郎岳には眺望ないのですが少し進んだ右手に木々の切れ間があって、富士山が見えるポイントが。
というか先客のおじさんが立ってなければ気づかなかったなあ…ちょっと道外れてるし。
万三郎岳から八丁池へ向かう縦走ルートは挑戦する登山者がそれほど多くないのか、
道がほとんど荒れてないし、地面も細かい砂まじりの適度に踏み硬められた歩きやすい道で、
すごく快適にあるけます。ほとんどアップダウンもなくて、ゆるく下っていくだけだし。
登山者も急に減って静かになって、ブナの原生林の中を黙々と歩く。
道は整備されてるし、要所要所に休憩用のベンチもあったり。
ただ、まあまだまだ先は長いので立ち止らずにキリキリ歩きますが。
小岳を過ぎてあとはもう下っていくだけ、という地点まできましたが、
標識によればゴールの天城峠まではまだ9.1kmもあるようで…さすがに長いな!!
ひたすら歩いて小岳から1時間半ほどで、ようやっと八丁池が見えました!
平坦なルートなのでペース上げてだいぶ時間短縮できたかな?
天然記念物「モリアオガエル」の生息地だそうですがカエルは見当たらず…
ちなみに、修善寺駅〜八丁池口というバス路線があってその終点が八丁池口なんですが、
このバス停は八丁池自体にはぜんぜん近くなくて1時間ほどのハイキングコースの起点なので、
もしここでエスケープするとしても、すぐバス停というわけにはいかないのでご注意を。
以前に休憩所か茶屋でもあった名残なのか、石段があるのでそこに腰掛けて休憩。
持ってきたカップ麺でエネルギー補給。
ここからは一気に降ってゴールの天城峠を目指すワケですが、
コース上で唯一トイレがある箇所なのでしっかり用の足していかないと。
というか、途中で塩分補給のゼリー食べたんですが、誤って去年のモノを持ってきてたので、
食べてからなんかお腹の調子が怪しかったので助かった…古い食料はちゃんと処分しようね俺!
ここから水生地方面へがーっと一気に降っていくのですが、
また石がゴロゴロした道になってるので注意しながら降りていきます。
1時間ちょいで水生地とある地点まできたんですが、
実際の水生地はここから1kmほど道をそれたところにあるようで…
急げば3時のバスに間にあいそうなのでここはスルーして先を進みます。
なんかクマ注意の看板ありましたが、伊豆半島にいないはずのクマが100年ぶりに捕獲されたってニュース、
もしかしてこの近くなのか…?
舗装された道を15分ほどあるくと古いトンネルが見えてきますが、
これが天城山隧道、通称、旧天城トンネルです。
映画「伊豆の踊り子」に何度も登場するそうで観光名所になってるんですな。
車でもこれるので結構人がいて見学されてました。
古いトンネルですけど中はしっかりしたつくりで反対側までいけます。
ただ結構長いトンネルなので歩いて往復すると15分くらいかかってしまうかも。
バス停へ下る道はトンネルの手前側なので、反対側まで行って戻ってたら時間ギリギリでヤバかった…
てっきり階段かなんかで降りてすぐバス停なのかと思ってたら、まだ結構しっかりした山道が続いていて、
ちょっと油断してましたわ。トンネル前から10分くらいはかかるんじゃないだろうか。
下の県道に出ればゴール。
道路に沿いにバス停があるだけでベンチもなにもないのでトイレ済ましたい場合は、
トンネルの脇にあるトイレで済ましておきましょう。
一応、ここでバスを使わずにハイキングコースで河津七滝まで行くルートもあるのですが、
追加で2時間以上歩くことになるので今回は流石にやめておきます。素直にバスで河津駅へ。
予定してたのは16時のバスだったので1時間早く河津へ到着。
素泊まりなので駅の近くのマックスバリュで食料と飲み物を買い込んで宿へ。
前に河津へ来たときと同じ嵐の湯2号館さん。
リーズナブルなお値段で泊まれて、ゴールデンウィーク直前でも余裕で予約取れたありがたいお宿。
なによりここの薬石浴が、めちゃめちゃドバドバ汗出て効く感じして、すごくに気に入ったのでまた入りたかったのよね。
前回は喫煙の部屋と気づかずに予約してしまったのでタバコ臭いのに悩まされましたけど、
今回はしっかり禁煙の和室。不満点があるとすれば冷蔵庫がショボすぎることかな…冷蔵庫というか冷風機だし。
まあ、それ以外は問題なし。薬石浴でガッツリ汗かいて夕涼みしながら買ってきたビールのんで、温泉入ってぐっすり寝られました。
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天城山 2日目 へ
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