■湯河原〜十国峠〜熱海 2024年03月2日から2024年3月03日



 そんなワケで、今回は湯河原から熱海まで歩いてきました!

  

 赤羽から東海道本線で湯河原まで2時間。
 特急もあるけど出発時間が遅いので普通列車。まあ乗り換えなしの1本なのでラクなもんです。

  

 登山口まで直接いけるバスはないんですが最寄りの落合橋まではバスで行けます。
 15分おきにバスがあるのは非常に助かる。なので駅ついてからゆっくりトイレ済ましてバスに乗車。
 一応歩いてでも行けますが、道のりが長いのでできるだけショートカットしないとね。

  

 バス停近くに公園とカフェがあって温泉もあるらしいんですが、
 オサレスポットで予約が必要。お値段もそこそこするので逆ルートでここゴールにしても、温泉浸かるのは無理かな…

  

 ここから登山口目指して歩くわけですが結構あるので40分ほどかかります。
 坂の上りはじめの階段わきに「1丁目」の石碑がありますが、ここから十国峠まで凄く細かい間隔で設置されてます。
 四十丁目くらいまであるのは確認したんですが、肝心の頂上にはないのが意味わからん…

  

 ちなみに階段は上がらずに坂道のほうを登っていきます。
 登山口まで長いんですがずっと車道歩き。
 何気に傾斜がキツいのでこの部分が一番しんどかった気がする…
 登山口手前にトイレがあります。結構キレイだけど和式なんで大きい方は駅でしておこうね。

  

 登山口はなんかこう…とっちらかってるな!(笑
 ただ道はよく整備されていて、あまり登山者も少ないせいか荒れてないのでいい道。

  

 入ってすぐ「半程」って書かれてる石碑があるんですが距離的にはすでに半分来てるってことなのかな?
 実際、キツイところもなく緩やかな登りで沢沿いを歩いて気持ちのいい道のりで1時間ほどで十国峠との分岐まで行けます。

  

 前日が雨でしたけどぬかるんでいるところもほとんどなく快適。
 人気のないルートなのか土曜日なのに十国峠までは行きあったのあった一人でしたし静かに山行を楽しめます。
 騒々しいの苦手なので最高。俺向きですわこれは。

  

 途中で一度林道にでますが急にコンクリで固められた施設が出てきてちょっと戸惑う。
 これは水道施設ですが道なりに中に入って問題なし、奥に道が続いてます。ここまで来ると十国峠までもうちょい。

  

 十国峠が近づくと人の行き来が多くなるせいなのか少し道が荒れてきますがまあ難儀するほどでもない。
 尾根が近づいてくると、雪がチラつきはじめてちょっと焦りましたが、ときどき落ちてくるだけで、
 本格的にふることはないので助かった。ただ気温がぐっと下がってきてずっとジャケットは着たままでした。

  

 分岐点から左手に進むと熱海方面、左手は東光寺を経て日金山(十国峠)へ繋がってます。
 東光寺はお店とかトイレはないのでお参りだけして通過。

  

 無数のお地蔵さんが雰囲気出てます。
 東光寺から十国峠までは15分ほどなんですが公園内入ってから標識がないのでちょっと戸惑うかも。
 グランピング施設のワキを抜けていくと十国峠に繋がってます。

  

 利用者以外立ち入り禁止みたいなこと書いてあるので惑わされるんだよねえ。
 公園にはアスレチック施設があって結構立派なんですが人っ子一人いなくて大丈夫かここ?
 と一瞬思いましたが単に時間早すぎだったのかも。戻ってきたときは結構人いました。

  

 グランピング施設を抜けていくと笹林を切り開いた道の向こうに円形の建物が見えてきますが、
 あれが十国峠のケーブルカー駅。コロッセオではない。天気良かったらなかなかの眺めなんでしょうが生憎の曇り空。

  

 下山する頃には晴れ間が出てたのでタイミンが悪かったかなあ。
 でも見晴らしは最高でした。ケーブルカーや車で登ってきた観光客でそこそこ賑わってました。

  

 ここの食事処で昼食にするつもりだったんですが、食事処があるのはなんと下の駅の方。
 上にあるのはなんかオシャレなカフェだったという…チュロスでは腹は膨れないので盛ってきたカップ麺を外で啜るなど。
 動いてるときは気にならなかったけど、立ち止まってると寒い!まあ気温2度とかなんでそりゃそうだ。
 四方が見渡せるんですが富士山の方は雲に覆われてなにも見えず。かわりに以前登った伊東の大室山が見えました。
 小さい山だけど海際の独立峰だし目立つなあ。リフトでしか登れない山だしまた行く機会は無いだろうなあ。

  

 頂上は標高766mm、湯河原駅が標高30Mちょいだったので結構登ってきたことになりますな。
 ケーブルカー駅の前の広場全体が展望台のようになっていて四方が見渡せるんですが、
 めちゃくちゃ自己主張の強い「十国峠」の文字のオブジェが設置されていたり。
 後方に尾根沿いに剃り込み入れたような道のようなものが見えるんですが登山道ではないようで地図には表記なし。
 道路でもないようだし作業用の林道とかなんかねえ…?

  

 トイレを済まして分岐まで戻って熱海方面へ向かうワケですが、笹薮を切り開いた道をしばらく進みます。
 尾根道なんですが笹の背が高いので眺望はまったくありません。
 しばらく真っ直ぐ進んで開けたところへ出ると、姫の沢公園を経て直接、熱海へ降りる道と、
 岩戸山方面への分岐が現れます。このまま真っ直ぐ進むと熱海には近道ですが、今回は岩戸山方面へ。

  

 ところどころに「クレヨン王国」縁の地であることを示す看板があるんですが、
 アニメ「夢のクレヨン王国」の元になった児童文学の筆者が熱海在住で物語に地名が出てきたりするんですな。
 なるほどそれで商店街にシルバー王女の等身大ポップが展示されてたりしたのか…

  

 だんだん天気も良くなってきて陽射しが暖かで良い感じに。
 このあたりは少し開けていて凄く気持ちよくあるけますな。

  

 野鳥の森って標識があったんですがこの辺りには本当に鳥が多い!!
 というか鳥の鳴き声やキツツキが木を突く音がうるさいほど。
  

 岩戸山の手前はちょっとした岩場になってますが凄く短い区間なのであっという間に頂上に。
 ベンチが設置されていて、眼下に熱海の町並みが見渡せます。アカオや熱海城なんかが見えますな。
 海の方には初島や伊豆大島も。なかなかの眺めです。

  

 ここから伊豆山神社方面へ下って行くわけですがこのルートはトレランの人達のコースなのか結構頻繁にすれ違ったような気が。
 たしかに道も平坦であるきやすいですし。倒木が何箇所かあったけど避けて通れないほどじゃないですし。
 終点から本格的な下りに入るところからは道が細くなってますが普通の登山道レベルなので特に難儀するところはナシ。

  

 降りきると道路に出て登山道は終了。
 そう思ってトレッキングポールとか畳んでしまったんですが失敗。実はまだ山道がこの先にあるのでした。

  

 ここから伊豆山神社の本宮までは色んな企業の保養所が立ち並ぶ中を車道歩き。
 というか大きな企業の保養所だけあって凄い立地で金が唸ってるなあという感じ。
 バス停もありますが本数少ないのでアテにできないので素直に歩きます。
 何気に距離あるので30分くらいかかってしまった。

  

 本宮の脇には2021年に発生した「伊豆山土石流災害」の慰霊の社が。
 地図的にはこのすぐ近くの斜面なんですよな…再び同じようなことが起こらないことを祈ります。

  

 ここからハイキングコースと公園内を通る道に分岐しますがハイキングコースはたんに泥道を下るだけなので、
 公園内を通っても良かったかも。あまり整備されてない感じで落石の痕跡も多かったしね。
 トレッキングポール出したほうがいい程度には急坂もありますし仕舞ってしまったことをちょっと後悔。

  

 20分ほどで伊豆山神社へ到着。
 ここまで来ると山域を出て、もう熱海の中って感じで人も多くなってきますな。
 ハイキングとしてはほぼゴールしたも同然。
 境内を出ても延々下に向かって階段が続いてるのですが、この階段、海岸まで続く道でして。

  

 その途中に日本三大古泉のである「走り湯」源泉に入れる共同浴場があるのです。
 わざわざ遠回りしたのもここに来るのが目的でした。

  

 なんかなか年代を感じさせる古びた共同浴場ですが、むしろこういうのが大好物。
 小さい湯船が2つしかないんですがちょうど空いてる時間だったのでじっくり堪能できました。
 やっぱり熱海の湯は塩辛くて熱がずっと残るような感じがして、この寒い時期にはなんとも効く気がします。

  

 共同浴場を出て更に階段を下ると「走り湯」の源泉の横穴が見られます。
 観光地になってるので結構見に来る人はいるようですが、上の共同浴場まで行く人は少ないみたい。
 横穴内も入れるのですが、湯気がすごいので眼鏡してると何も見えないですな(笑

  

 さて下り切って海岸まで到達したわけですがここから宿を目指して再び30分ほど道路脇を歩くことに。
 このルート、山道は気持ちいいけど、行程の半分くらいが車道歩きなのが難点かな…

  

 今回の宿は「ゲストハウス恵」さん。
 やっぱり土日ともなると直前に思い立ってもゲストハウスくらいしか1名じゃ予約できなくてですね…
 立地と設備から検討してここにしました。お値段もリーズナブルで一人旅には上等。

  

 寝床はこんな感じ。枕側の板がずらずと窓になってる感じ。
 狭苦しいけど、山小屋とか経験してるし全然問題なし。
 最近、問題になってるトコジラミが怖かったのでインナーシーツ持参したけど清潔にされてたのでいらんかったかも。

  

 共用スペースにはポットや冷蔵庫電子レンジレンジ、食器などがあって自炊も可能。
 まあ熱海の場合、食べるところには困らないのですが、こういうの揃ってるのはありがたい。

  

 屋上は出入り自由で展望スペースになってますがホントに眺めがが良い。
 花火大会やってるときは特等席なんじゃないだろうかこれ。

 まだ4時過ぎでしたがお腹減りすぎたので熱海駅周辺まで移動。
 意外に駅まで近くて100mほどで商店街の前にでれます。

  

 前回、定休日で食べれなかった「熱海まぐろや」さんでお刺身定食など。
 なんか仕入れすぎたとかで200円だったまぐろのすき身を追加したりして大満足。
 お酒飲んでしまったので宿に戻って寝床に入ってうとうとしてたらあっという間に夜に。

 宿には一応温泉付きだったんですが、残念ながらかけ流しではなくため湯だったので、
 ぬるめの湯で湯量も少なくてすっきりしない感じ。汗流せるだけでもまあだいぶ違いますけども。

  

 寝て起きてお風呂入ったらまたお腹空いてしまったので夜の熱海に繰り出してラーメンなどを。
 基本的に熱海の街のお店は19時くらいにはどこも閉まってしまうのですが、こちらの「御冨久路」さんは、
 遅くまで営業してくれてる貴重な存在。餃子も付けて梅酒も飲んでしまったり。
 楽な道だったけど、流石に距離があったので結構、カラダは消耗してたようで梅酒のクエン酸の効果に期待。

  

 翌朝は日の出の時間に起きてみましたがご覧の通りの曇り空だったので寝床に戻って2度寝。
 朝食の時間に再び起き出して、宿の朝食のお茶漬けをいただく。500円で付けられる朝食だしこんなもんでも上等上等。
 というか、朝食付けてないプランなのに朝食にありつこうとする外国人がちょくちょく注意されるの見て宿の人も大変だなと(笑

 朝はお風呂使えないのですがシャワー室があるそうなんですが、
 どうせ温泉行くしとそのまま9時すぎにチェックアウト。
 前回も行った「日航亭 大湯」さんに向かおうとしたのですが…あれ…?
 グーグルマップで営業していませんって出るぞ…?

  

 なんと、昨年の11月で廃業されてしまったようで。なんてこった。
 確かに古い建物だったけど、それが良かったのに…と、いいますか熱海の日帰り温泉で、
 午前中に営業してるのはここだけだったんだよ!俺の温泉欲はどこで満たせばいいんだ!!

 仕方ないのでお寿司をまず食べよう…と思っても営業開始が11時からだったのであるき回って時間を潰し、
 それから「磯丸」さんへ移動という悲しい展開に。

  

 とはいえお寿司には大満足。
 やっぱりここのお寿司が俺には最高な気がする。お値段もリーズナブルだし気にせずどんどん頼めるし。

  

 お店を出たものの、どうしても温泉に入ってから帰りたいぞ、ということで14時までマクドナルドで時間を潰して、
 駅前にある共同浴場「駅前温泉」に行ってみることに。
 以前は、かなりアレな外観だったので入るのにはかなりの勇気がいった感じだったんですが、
 なんか入口だけ改装されて綺麗になってました。中は一緒ですが。

 入って見るとかなり小さい湯船が1つだけの小さな共同浴場。
 のワリには駅前ってこともあって結構人がひっきりなしに来る感じであまり落ち着けないかも。
 ただお湯は、源泉が常に注ぎ続けられてる熱めの俺好みのお湯でこれこれ!
 といった感じだったんですが、駅前というロケーションのせいか、銭湯とか入ったことない観光客とか入ってきてしまうようで、
 水でドボドボ薄めはじめて最終的には水出したまま注ぎ口の下に入浴しだして辟易してしまった…
 いやー、もうそれなら温泉とか入らないで家で好きなだけぬるいお湯に浸かってろよと流石に思ってしまった。

 どうにも慣れたつもりで最後の最後だけリサーチ不足で残念な感じになってしまったのですが、
 熱海は好きなのでまた機会があれば来たいなあと。仕事のほうで平日休みが難しくなったのが痛いなあ。







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