そんなワケで、今年は富士山に吉田ルートから登ってみようという計画なんですが。
天気に恵まれずに、あえなく途中で帰ってきました。
特に見どころもないのですが、一応、反省の意味も含めてレポートはまとめてみようかと。
早朝から登るためにまず現地で前泊するために、富士山駅まで向かうわけですが、
1日目は特にすることもないので、お昼過ぎから普通列車でゆっくり富士山駅へ…
西国分寺駅→富士山駅(2時間3分)2029円
向かってたんですが、気を抜きすぎて乗り換えする大月駅を通り過ぎてしまう凡ミス。
というか、事前の天気予報で、明日から現地が大雨雷雨の予報で、中止するべきか決めきれず、
時間が来てしまったのでとりあえず出発するか…みたいな気分なのが非常にアカン流れ。
もしかして天気が好転したり、それほど荒れない可能性もあるかもしれんし、
なにより予約した宿を全部キャンセルしたりすること考えると、そっちもまた面倒くさいし気が重いんだよねえ。
もともと本数が少ない路線なので結局、1時間以上遅れで富士山駅に到着。
乗り合わせた他のお客さんは登山装備の外国人が沢山。
というか駅についた時点で雨がポツポツ降り出してて早くも気分が下り坂に。
前泊する宿は、富士山駅から徒歩1分の富士の金鳥さん。
素泊まりで4000円から泊まれるビジホで安く済ませたい場合に非常にたすかる。
お部屋はこんな感じ。
設備は古いですけど綺麗に掃除されてるので問題ないかな。
シャワールームがカビくさいのがちょっと難ありだけど。
部屋の窓からちょうど富士山が真正面に見えますが…雲すげえな。
館内をブラついてて気がついたんですが大浴場がもともとあったんですな。
宿予約するときは書いてなかったんで知りませんでしたが、工事中で入れないのね。残念。
宿からの駐車場を抜けて通りに出るとすぐ見えるのが、明日のスタート地点の金鳥居。
現在の一般的な富士山の登山は5合目までバスで行って5合目スタートが一般的。
麓から登るという場合も、馬返しから登るのが普通ですが、江戸時代に流行した富士山信仰の富士講では、
この金鳥居を「一の鳥居」としてスタート地点にしていたそうで、どうせならそれに習おうという考えでして。
昔あった立て札には、頂上まで「 四里十三丁十間(17.145キロメートル」と書いてあったそうで。
金鳥居の地点は標高801mありますが、もっと過酷なルートでは、海岸の砂浜から海水にタッチしてから登る、
海抜0mからのスタートもあるそうですが、2泊3日とかでやるもんだそうで。
食事できるところは結構あるんですが、閉店時間が早めなんですが、このラーメン屋さんは結構遅くまでやってるのでここで食事。
コンビニもあるんですが、10分ちょいかかるので、雨が降ってるとちょっと面倒。
日が暮れて宿に戻るとこの時点では雨が止んでおり、富士山も見える状態。
山小屋の明かりがちらちらまたたいててちょっと綺麗。
天気予報だと明日は午後から雨のようなので、なんとかそれまでに5合目に到着したいところ。
予定では、予約とってる5合目の雲上閣まで行ってチェックイン、夜中の3時ころに頂上を目指して出発といった感じ。
5合目からだと頂上まで長いんですが、スバルライン5合目にある宿の場合、コインシャワーが使えるメリットがあるんですよな。
朝5時起床、6時に金鳥居からスタート。
まあ暑くなることを予想しての早朝スタートだったんですが、曇って雨風もあるので気温は上がらず、
あまり意味がないことに…なんか色々と歯車が狂いだしてる気がしつつも出発。
鳥居くぐってスタートするには道路側に入らないといけないんですが、交通量が少ない時間なら大丈夫かな。
昨日、夕方に見に来たときは結構交通量多かったからなあ。
登山口のある浅間神社までほぼまっすぐ通りを歩いていくんですが、道沿いに、富士講のさまざまな遺構が見られます。
かつての「御師」の家の門には、まだ仰々しい石造りの門が残ってますが、御師とは富士講の登山の支援をしていた人たちのこと。
宿泊や食事の手配や登山者の世話、いわゆるツアーガイドみたいなことをしてたらしいですが、現役でやってる御師はいないようで。
宿として泊まれるところは探せばまだあるようで。
30分ほどで浅間神社に到着。
立派な杉の木に囲まれたなかなか雰囲気のある入り口。
境内に清流が流れてるせいか、より一層厳かな空気が漂ってる気がしますな。
本殿を右手に回って裏に行くと登山道へ続く道があります。
ちゃんとしたトイレがあるのはここが最後で後は仮説トイレしかないのでトイレはここで済ましておきましょう。
暫くは車道歩きですが、20分ほどで諏訪の森の入り口が見えてきて、ここからハイキングコース。
まあそのまま車道を歩いて馬返しに行けますが、せっかくなのでハイキングコースを。
ここから歩いて富士山にアクセスする人はもはや少数派なので静かなトレイルが楽しめますが、
この日は平日でしかもこの天気なので、道中一人も人に会わず、熊が出るルートなのでかなり不安な道のり。
スタートして1時間くらいですが、すでに雨が降り出したのでレインウェアと熊鈴を装着して歩き出します。
道は結構整備されてるので歩きやすいです。
たぶん天気が良ければ気持ちよく歩けた良いハイキングコースなんじゃないかと…
今日は雨と湿気、モヤで不快さと不安しかない道のりですが。
1回道路をまたいでまたハイキングコースへ。
入り口付近の草払いがされてないのでこっちでいいのか…?と不安になりますが、
道に入るとそうでもないので特に問題のある箇所はなし。
ハイキングコースに入って1時間半ほどで中ノ茶屋の到着。
ここが麓からの登山の起点で、麓から富士山に登った証明書の発行の申込書はここで配布されてます。
朝9時からの営業ですが、飲み物の販売やシャワーの利用サービスなどもやってますが、木曜定休でこの日はお休み。
まあ、そもそも時間が早いのでどちらにしても利用できませんでしたが。
ちなみに看板に5合目まで3時間40分とありますが、まず馬返しまで1時間以上かかるのでだいぶ早いペースの場合のような気もします。
中ノ茶屋からいかにもこっちだよって感じの道があって一度そっちに行ってしまったんですが、
実はそれは車道でとなりに、ハイキングコースが見えたのでそちらに復帰。
この辺りから雨足がかなり強くなってきて、結構しんどいことに…
途中、大石茶屋跡を通りますが完全な廃墟、休憩できるような場所ではないです。
仮説トイレがありましたけど、地図には無かったので利用できるか不明。
金鳥居をスタートして3時間、9時すぎに馬返しに到着。
コースタイムから若干早いペース。
実はここまで、登りらしい登りもなく、ほぼ平坦な道だったんですが標高は、
金鳥居が801mに対して、馬返しが1450mと結構上がって来てるんですよな。
距離は10kmほどなので、10kmの間に徐々に徐々に上がってきてたんだなと。
ここには「大文司屋」という茶屋がかつてあって、建物だけ残されていたのですが、
最近になって復活して営業が再開されてカフェのようになっていて早朝から営業しているということで、
ここで一旦、英気を養ってから後半戦に入るつもりだったんですが…この天気のせいなのか営業している様子はなし。
仕方ないので手持ちの食料でカロリーを補充してお茶でも入れて一息つくつもりだったんですが、
軒先もない建物だったので雨でバーナーも使えず、雨に打たれながらモソモソとパンを食べて休憩…
実は、この馬返しが撤退を決める分岐点でして、朝の10時と、夕方のそれぞれ1本づつ、駅まで戻るバスが来るんですよ。
なんで、進むか戻るか考えた結果、登頂は諦めて撤退することに。
というか天気予報や天気図、雨雲レーダーみたら、西の方にでかい加湿器でも設置されてるかのように、
湧き出す雨雲がちょうど富士山の辺りまで無限に流れてくるような感じなんだもんな…これ見ていやになっちゃった。
駅まで戻って駅前の喫茶店で熱いコーヒーとサンドイッチ、ケーキで一息入れて少し回復。
予約した山小屋や宿のキャンセルの連絡いれつつ、まだ10時過ぎだし、どうしたもんか思案。
十分時間もあるので、最終日に行くつもりだった「ふじやま温泉」に行ってみることに。
無料循環バスもあるんですが、富士山駅からの場合、循環ルートの都合でめちゃエモ遠回りになるので、
いったん隣の富士急ハイランド駅まで行って、徒歩で向かうほうが早いと、現地に電話して教えて貰い電車で移動。
ちょっと戸惑うんですけど、富士急ハイランド駅は富士急ハイランドに直結していて、降りるとすぐ富士急ハイランド。
入園チケット売り場で温泉に行きたいといえば、無料の入園チケット(もともと入園だけなら無料)をくれるので、
それで入園して、園内を突っ切って反対側の入園口に出る感じ。10分くらいかかります。
って話しなんだけど、反対側の出口出て、道路に出る手前で、温泉が園内にあるようなことを示す看板が出てくるのがトラップでして。
え、ってなって戻ると今度はまた反対がを示す矢印があってめちゃめちゃ混乱させられたわ…結局、出口近くの看板無視して道路に出るのが正解。
一旦道路に出て車道を歩いて、ふじやま温泉に行く感じ。30分くらい彷徨ってしまった…
温泉は単純泉っぽい普通のお湯なんですが、敷地と湯船が広くて、なによりサウナあとの休憩用の椅子が沢山設置されてるのが、
すごくいい…いやサウナばっかり立派で椅子がないところ多いじゃん!椅子いっぱいほしいよな!
温泉でぐでんぐでんになったあと、せっかくなので名物のほうとうを食べてまったり…
してたら帰りのバスを1本逃してしまい、通勤電車の時間帯に東京に帰りつく始末。どうにもこうにもうまく行かない旅でした。
いつかリベンジしたいところですが、また来年かなあ。今度は完全に梅雨が開けて、かつ夏休みに入る前のタイミングをうまく狙えればなあ。
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