■両神山 2022年11月30日から12月1日


 そんなワケで両神山に登ってまいりました。
 もともと11月中にどっか行こうと休みをとってはいたんですが天気が微妙で、
 どこに行くか決めあぐねていたんですが、埼玉県内ならなんとか登山できそうな天気ということと、
 旅行支援がちょうど再開したのが埼玉県だったので、両神山に行ってみようということに。

 まず池袋から06:30の特急ラビューで飯能へ。
 目指すは西武秩父駅なんですが直通はこの時間ないので飯能から乗り換え。

  

 西武秩父駅からは、08:20薬師の湯行きのバスに乗ります。
 両神山には主に3つの登山ルートがあるんですが、日向大谷口だけが唯一公共交通機関で行ける感じ。
 私有地を通る白井差はバスの乗り継ぎがうまくいかないので到着が遅くなってしまうので前泊しないと無理っぽい。

  

 焼く時間かけて終点の薬師の湯へ。
 予報では早朝までに雨があがって晴れまたは曇だったんですが秩父の奥地に向かうにつれて雨が本降りに。

  

 こりゃアカンかなと思ったんですが薬師の湯に着く頃には雨も止んで晴れ間も見えるように。
 これならいけるかな…?とこの時は思っておりました。

  

 薬師の湯までのバス代が500円なんですが運転手に申告すれば、乗り継ぎの次のバスの乗り継ぎ券を発行してくれます。
 これを渡せば、薬師の湯から日向大谷口までのバス代も無料になる仕組み。2時間ちかくかける道のりが500円とは良心的。
 というかやっていけるのかちょっと心配になりますな。日向大谷口までの乗客は俺一人だけでしたし。

  

 日向大谷口から登山口までは10分ほど。バス停降りてすぐのところに両神山荘があります。
 前泊地として最適なんですが、いまは休業中だそうで。綺麗なトイレはちゃんと使えるのでありがたい。

  

 鳥居をくぐったところから本格的な登山道が開始。
 コースタイム的には6時間ちょいというところなんですが、
 そんままのタイムだと15時のバスには間に合わないのである程度巻く必要があります。
 一応、この日向大谷口ルートは初心者向けの安全な道ということなので、頑張れば行けるかなと。
 最悪、遅れても5時のバスがあるんですが、道が大丈夫そうなら暗くなったとしても明かりをつければ行けるであろうと。
 そんなちょっと無理した計画ではありました。

  

 鳥居をくぐってすぐのところにある社には、この両神山を開いたと言われる観蔵行者の石像が。
 登山の安全を祈願して先に進みますが、いきなり右手が切れ落ちた細い道を進むことに。

  

 道は整ってるんですが濡れた落ち葉でかなりすべりやすいので、嫌な感じ。
 入り口の時点で標高700mくらいですが、この700m付近をずーっと多少のアップダウンをしながらひたすら進みます。
 休憩ベンチがある会所まで30分程度なんですがずーっとこんな感じの谷間につけられた細い道なので時間を短縮できず、
 普通に30分くらいかかってしまった…これはマズイ。

  

 というか初心者向けって話しでしたけど「滑落注意」って看板多すぎだし、そこ以外も似たような道幅だよ!
 ずっと緊張感のある道で精神的にも消耗するなあ…

 しかも標高が上がるにつれて山にかかった雲の中に入ってしまったようでぐっと気温が下がった上に、
 モヤが結露してあっという間にウェアやザックがびしょびしょに!気がついたら帽子のツバに水たまりできてるんだもんな…

  

 水場の弘法の井戸まで到着した時点で多少の時間短縮ができていたんですが、30分も短縮できていない状態。
 ここまで休憩なしで来たので汗だく&結露でびしょびしょ。休憩してもウェアが湿った空気で濡れて乾かないので寒さもヤバイことに。

  

 清滝小屋まできた時点で時間的に15時のバスには間に合わないことが確定したので撤退を決断。
 とりあえず休憩してお湯をわかして食事をして一息つくことに。
 清滝小屋は廃止された山小屋でいまは営業してませんが避難小屋として機能してます。
 トイレも電気つくし結構しっかりした設備。ただ水は出ないのですぐ下の弘法の井戸で組む必要が。

  

 下山を開始したんですが、早めの決断をして正解だったなと。
 15時くらいから暗くなるだろうし、この道幅は危険だし、ピンクリボンを頼りに川を反対側へ渡る地点があるので、
 暗くなってからライト頼りではこれは無理だなと。

  

 まだ明るいうちだったのでサクサク下山して入り口まで戻ってきましたが、
 両神山小屋が開いてる…?人の気配がしましたけど飲食できる感じではなかったので、
 そのままバス停まで戻って東屋でバスが来るのを待つことに。
 バスの運転手さんからは泊まりなのかと思ったと言われたので、やなり出発時間が遅かったようで。
 この時期なら前泊して1本早いバスで出発しないとダメだったようで。

  

 バスで薬師の湯の1つ手前の薬師堂まで戻ってきましたが、秩父に妙に多しかなり年季のはいったお堂。
 目に関するご利益があるそうで、最近、乾燥のせいかまぶたがピクピクするのが収まらないのお参りしてから宿へ。

  

 今回は、国民宿舎、両神荘に一泊。
 もともとリーズナブルなお値段で泊まれる国民宿舎ですが旅行支援で更にお得に。
 というかここに泊まるのが今回の主目的まである。

  

 1名宿泊だとワケあり部屋しかとれないんですが、トイレもあるし全然問題なし。
 猪鍋付きのプランにしたんですが、一泊2食付きで約7000円(旅行支援込)、
 しかも平日だと地域振興券が3000円ぶん貰えるオマケ付き。

  

 温泉はアルカリ性単純温泉。
 あまり温泉感のあるお湯ではないけど、温度高めで俺好み。

  

 内湯と露天があるんですが露天のほうはカリンが浮かべられててカリン湯になってました。
 乾燥した喉にありがたい…

 翌朝はチェックアウトぎりぎりまでゆっくりしてから、薬師の湯に行ってみることに。
 チェックアウト後は開店まで少し時間があったので辺りを散策してみることに。

  

薬師堂の裏手から「四阿山(あずまやさん)」という山につながるハイキングコースがあるんですが、
 山頂まで行って戻ってくるとたっぷり4時間くらいかかってしまうので入り口あたりまで行ってみることに。
 この山もいくつかルートがあるんですが、上級者コースはなかなかハードな鎖場があるそうで。

  

 薬師の湯は道の駅に併設された温泉施設。
 内湯しかないんですがジェットバスとジャクジーがあるので疲れた体にはありがたい。
 あと、休憩所が凄く広い!大広間が2つあるしね。

  

 じっくり温泉につかった後は食堂で食事をして休憩所でまったり。
 ハンモックもあるのでガチ寝してしまった…
 帰りのバスの時間まで時間を潰すには最高ですな薬師の湯!

 今回は若干無理がある計画だったので頂上まで行けなかったんですが、もう少し暖かい時期に、
 リトライしたいなあ。私有地を通るルートにも興味があるんでよな。
 来年あたりにしてもまた計画を練ってみようかなあ。









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